「要は、勇気がないんでしょ?」で始まる Rogue 編

ちょっと昔の話。今よりも僕はずっとずっと DPS をするのが好きで、理屈を説明するのが好きだったんです。
でまぁ、当時も今と変わらず Rogue は余り気味で、
男友達と飲みながら「LFM Rogue がない、だから Assassination Set が揃わないんだ」と文句言ってたのです。
Shattrath City の World's End Tavern で。


したらまた、この友達が「じゃあ、わかった」と言うのです。「今から Arcatraz に行こう」と。
Arcatraz なんか行ったことないオレは焦りました。「いや、ちょっと待って」とあわてます。
でも友達は、少し遠くで飲んでいる2人組の WAR PRI を指さし、「あそこ行って invite しようぜ」と言い、席を立ちます。
オレは「いや、向こうも迷惑だし」とか「さすがにうざいっしょ」とか言って止めます。
友達は「嫌がられたら uninvite すればいいんだよ」と言ってましたが、オレが動こうとしないので行くのをやめました。


「じゃあ、店出て、外歩いている人 invite するか?」と友達は言います。
「逆にそっちの方が難易度高いだろ」とオレは顔をしかめます。
「でも LFM Rogue がないんだろ? だったらグループ作るしかないだろ」と友達は口調を強めます。
「そうだけど、もっと普通にグループ組みたいっていうか」とオレ。
「なに、普通って?」
「友達の紹介とか、同じギルドとか、そういう…」とハッキリ言えない自分。
「じゃあ、オレが今から LFM してきて、それでお前を invite したらいいか? それも友達の紹介だよな」という友達。
「それは…、だけど、ほら、お前もこの前言ってたじゃん。LFG でついてくる子って青緑が多いとか」
「は?」
「その…」
「…青緑じゃねぇよ。ノリが良い子だよ」
「あ、そうだったね。…でもオレ、ノリの良い子、少し苦手だし。そこまでして Assassination Set が欲しいってわけでもないし…」


友達はオレの顔をじっと見つめながら、一言、
「だせぇ」
と言いました。


ごちゃごちゃ言ってるけど、勇気がないだけじゃん


彼は言います。
言い訳をして、さも「こういう事情なんだ、だからしょうがないんだ」って言うけれど、
勇気がない自分を必死になって正当化してるだけじゃん、と。
LFG する勇気もないやつが、Assassination Set が揃わないとか言うんじゃない。


どうせ Arcatraz に行けば「Arcatraz で sap にかかるような NPC は…」って言うし、
Raid につれていけば「ああいう場のノリは苦手だし、そういうところに来る人と装備の差があって恥ずかしい」とか言うだろうし、
Reward の良いクエストを狙えって言えば「いや、同じクエストを進めている人がいないし」って何かにつけて言い訳するんだろ?
だったら「自分には LFG する勇気がないんです」って素直に認めて文句言うんじゃねぇよ。
そっちの方が、よっぽど何かってときに力になりたいってと思うし、
つーか、できない理由並べて、今の自分を否定させずに、わかってもらおうとするその魂胆がだせぇ、と。



あれは恥ずかしかったなー。すげぇ。恥ずかしかった。
その場は言い訳もできず笑ってごまかしたけど、ログアウトしたら彼の顔とセリフが思い浮かんで、
キャラクター選択画面を見ながら「でもさ、でもさ」と必死に言い訳考えてた。
オレにはオレの事情があるんだ、しょうがねぇじゃんかよって。キャラクター選択画面の BGM 聞きながら(笑)


ひとしきり考えたら、そんな自分を「だせぇ」って思った。



オリジナル

要は、勇気がないんでしょ? - Attribute=51

http://d.hatena.ne.jp/guri_2/20080316/1205641886